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ミレニアム 京都研究会2000
合宿セミナー
2000年12月1日(金)17:00〜   (16:00 受付開始)
●趣旨

1. IT 革命と人間社会の可能性を追求する
 さて情報技術の革新とそのインパクトについては、今後とも情報処理や情報通信の量や速度といった側面では、いっそうの展開が予想されます。そして、量や速度の飛躍的増加は、人間性やその社会に質的な変化をも生み出すといえるでしょう。
 しかしながら、今語られている「IT革命」とその帰結については、いまだその議論としては途中段階にとどまっているのではないでしょうか。抽象的な表現ですが、人間とその社会の能力を無限に高める可能性を持っているのが、情報技術革命の本質ではないかと考えています。少なくとも、その可能性を探求する志向性を持つことが、「IT革命」に不可欠の条件ではないでしょか。

2. オープン・ネットワークと新しい社会システムの創造を
 私たちは、昨年の第1回京都研究会において、新たな情報技術によるビジネス形態の登場、新たな社会組織としてのNPOやベンチャービジネスの誕生、それらを支えるオープン・ネットワークとオープン・アーキテクチャーの可能性について議論しました。その成果は、小さな試みではありますが、すでに新たなネットビジネスをインキュベートするところまできています。

3. 「智」のネットワークの展望と新しいビジネスの条件とは
 そこで明らかなことは、人間とその社会が蓄積しなお創造しつづけている「知恵」が、オープン・ネットワークによって、新たな次元にステップアップしようとしている予感です。
開かれたネットで人々の知恵が交わることによって、閉ざされたコミュニケーションでは得られない刺激のもとで、情報が知識に変わり、知識が知性を生み、人々の知恵を豊かにして行くのです。

4. NPO、ベンチャー、ネットビジネスの未来
 もちろんこうした展望は、単なる絵空事に見えるかも知れません。しかし、私たちの社会で起こりつつあるのは、新たな「智のネットワーク」がさまざまな活動を触発しつつあるという現実です。
ボランタリー・アクション、ネットビジネス、あるいは地域通貨など、今話題のものもそれぞれ個々別々の現象に見えますが、そこでは、まさにオープン・ネットワーク、オープン・アーキテクチャーが、前提となっていますし、「智のネットワーク」が成立しているといってよいでしょう。それがあるからこそ、NPOの活躍やネットベンチャーの隆盛は、一過性の現象にとどまるのではなく、私たちの社会を作り変えてしまうかもしれない、そしてグローバル化した市場経済システムそれ自体が変質せざるを得ないモーメントがあるのです。

5. 新しいビジネスモデルは生まれるか
 そうした可能性を具体的に考えるために、ミレニアム京都研究会2000においては、「新たなビジネスモデル」の検討を手がかりとし、その展望を得たいと思っています。
このモデルは、従来型ビジネスの延長上ではなく、オープン・ネットワークの上に構築される「新たなビジネス」を想定しています。
もはやビジネスというよび方すら不適切かもしれません。従来型のNPO活動やベンチャービジネスに代わる社会モデルを提案しなければなりません。そして、こうした社会モデルを検討するに当たって、私たちは、情報技術革命の次の段階、すなわち真のオープン・ネットワークを実現できる「ポスト IT 革命」が、「新たなビジネスモデル」構築の鍵になると考えているのです。

皆様へ あらためてのお誘い
 未来志向の開催趣旨にご賛同いただき、ぜひとも多くの方々に「ミレニアム京都研究会2000」における議論へのご参加をお願いできればと思っています。インターネット上の開かれたネットだけではなく、オフラインの開かれた討論を通じて、知的刺激と知恵の創造を、参加者の皆様方ご自身で成し遂げてみませんか。
京都研究会2000 実行委員長 新川達郎

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