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2005年4月1日

 【コンテンツ内容】

@【交通アクセス情報】
A【八坂神社南門から高台寺方面へ】
B【京・洛市ねね】
C【高台寺】
D【円徳院から一念坂】
E【二寧坂】
F【産寧坂】
G【清水坂から清水寺】
H【店舗られつ】
I【さくいん】



@【交通アクセス情報】

ここでは、市内主要駅から公共機関を使って東山散策コースの起点まで行く方法をご案内します。 主要駅から、起点最寄の「祇園」までの行きかたです。 タクシーを利用される方はこの項目をとばしてください。 ・JR京都駅もしくは近鉄京都駅から
・三条京阪、京阪三条駅、地下鉄三条京阪駅から
・四条京阪、京阪四条駅から
・四条河原町、阪急河原町から
・北大路バスターミナル、地下鉄北大路駅から

〜京都駅(JR 京都駅:近鉄 京都駅)
・京都駅前のバス停は、JRの在来線側の改札口前のバスターミナルにあります。
・のりばは系統によって分れています。
・Dのりば1番と2番が祇園に行きます。
Dのりばの1番は100系統チンチンバス(銀閣寺)が行きます。
停車駅のバス停「祇園」は、祇園石段下交差点の北西角を北へ50メートル行った西側で止まります。

Dのりばの2番から206系統(東山通・北大路バスターミナル)と特206系統(祇園・京都会館)も乗れます。
停車駅のバス停「祇園」は、祇園石段下交差点の北西角を北へ50メートル行った西側で止まります。

〜三条京阪(京阪 三条駅:地下鉄 三条京阪駅)
・バス停は三条京阪です。
・系統によってバス停が数箇所あります。
のりばの6番から12系統(立命館大学)で行けます。
停車駅のバス停「祇園」は、祇園石段下交差点の南西角を西へ30メートル行った南側で止まります。

〜四条京阪(京阪 四条駅)から
・バス停の四条京阪は、四条川端交差点の北東角から東へ50メートル行った北側です。
 多くのバス系統は祇園に行きます。
 降りるバス停が違う系統があります。
 反対側のバス停だと系統番号が同じでも行き先が違いますので、間違えないように行き先を確認して下さい。

市バスは、31系統(熊野・岩倉)と46系統(平安神宮)と201系統(百万遍・千本今出川) と203系統(東天王町・錦林車庫)が行きます。 なお、バス停の祇園は、祇園石段下交差点の北西角を北へ50メートル行った西側で止まります。 また、207系統(東福寺・九条車庫)も行きます。 停車駅のバス停「祇園」は、祇園石段下交差点の南東角を南へ30メートル行った東側で止まります。

〜四条河原町(阪急 河原町駅)から
・四条河原町の乗り場は、四条河原町交差点北西角から西に100メートルの北側にあります。
 多くのバス系統は祇園に行きます。
 降りるバス停が違う系統があります。
 反対側のバス停だと系統番号が同じでも行き先が違いますので、間違えないように行き先を確認して下さい。

31系統(熊野・岩倉)と46系統(平安神宮)と201系統(百万遍・千本今出川)と203系統(東天王町・錦林車庫)も行きます。
なお、バス停の祇園は、祇園石段下交差点の北西角を北へ50メートル行った西側で止まります。
また、207系統(東福寺・九条車庫)も行きます。
  停車駅のバス停「祇園」は、祇園石段下交差点の南東角を南へ30メートル行った東側で止まります。

〜北大路バスターミナル(地下鉄 北大路駅)から
・北大路バスターミナルには青のりばと赤のりばで同じ系統番号がありますので、 お間違えないように。
 赤のりばのBから206系統(東山七条・京都駅)に乗ってください。
なお、バス停の祇園は、祇園石段下交差点の南東角を南へ30メートル行った東側で止まります。

次に、「祇園」から東山散策コースの起点まで行く方法をご案内します。
スタート地点は、旅館「祇園畑中」です。

「祇園畑中」へのアクセス
住所
京都市東山区祇園八坂神社南門前
市内中心部の東に位置し、付近には八坂神社、円山公園、高台寺などがある観光地。

電話は、市外局番ゼロ、ナナ、ゴ、ゴー、ヨン、イチのゴー、サン、イチ、ゴー
(075)541−5315

市バス「祇園」からのアクセス
1、東大路通を南へ約100メートル
2、東へ約100メートル
3、南へ約50メートル
4、東側に玄関(東向きに入る)

[歩行時の情報]
1、東大路通は幹線通り。歩道はやや狭い。観光客の往来が激しい商店街。
2、一筋目、信号なし、南東角は「ホテルユーズヤサカ」。10メートル幅、歩道なしの対面通行。北川は八坂神社の石塀が続く。
3、一筋目、信号なし、南へのT字路、北には八坂神社南楼門。10メートル幅、歩道なしの対面通行。
4、畑中の北(左手)は石畳の「東大谷参道」。玄関は和風づくり、石段を直進、約10メート自動ドア、右手に受付。

[市バス「祇園」バス停の位置と系統]
1、北西角を北へ 31・46・100・202・206・特206系統
2、北西角を西へ 201・203系統
3、南西角を西へ 12・31・46・80・201・203・207系統
4、南東角を南へ 100・202・206・特206・207系統

[最寄の鉄道からのアクセス]
・JR「京都駅」(タクシーで15分)
・市バス「京都駅前」 D1のりば100系統、D2のりば206・特206系統
・阪急「河原町駅」(タクシーで5分)
・市バス「四条河原町」 31・46・201・203・207・100系統
・京阪「四条駅」(「祇園」の一つ西)
・市バス「四条京阪前」 ひがし方面のすべて
・京都市地下鉄東西線「東山駅」(「祇園」の二つ北)
・市バス「東山三条」 南方面のすべて

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A【八坂神社南門から高台寺方面へ】

畑中の前の道を南へ少し歩くと、秋葉神社がある。 さるすべりの花に誘われて、門を入ったり出たりしていると、神社の人が現れて「そこを通るとセンサーがなるので、中へどうぞ」と招いてくれる。 神社の先を左に曲がると、細い上り坂がしばらく続く。 料亭のいいにおいがしてくると、もうすぐそこがねねの道だ。 「右高台寺、左丸山公園」と彫りこまれた石碑が建っている。 ここを右に曲がると、そこからねねの道が始まる。 目印としては、道の両端に敷き詰められた小さな石と、中ほどの大きな石とが組み合わされた石畳。 足元の感じが変わるので、すぐにわかる。 ここは電柱がないため景色がよく、しかも歩きやすい。 ねねの道とは、豊臣秀吉の妻、北の政所(ねね)ゆかりの地である高台寺から丸山公園までの間の道を整備した所を言う。 ねねの道は土日や祝日には車は通行止めになっているが、生活道路もかねているので、平日に歩くときは、車に十分注意したい。

 石碑を超えてしばらく歩くと左に「洛匠」と言う茶房がある。 ここのお勧めは、「草蕨もち」。うじの抹茶を混ぜた蕨もちにきなこがたっぷりかかっている。 もちは柔らかく、抹茶の味がほんのりとして上品な味わいだ。 持ち帰ったり、試食することもできるが、店の中から庭を眺めつつ、 また、池を泳ぐ鯉などを愛でながらゆっくりしたときを過ごすのがもっともお勧めだ。 一皿630円。お持ち帰りは一箱525円。

しばらく歩くと、左手に御陵衛士屯所跡がある。 ここは、1867年に、熱烈な勤皇主義者である孝明天皇の御陵衛士伊東甲子太郎ほか15名が屯所にしたところである。  伊東は初め新撰組に入り、その参謀となったが、隊長近藤勇と意見があわず、 同志14名をつれて新撰組と別れ、御陵衛士に任命され、ここを屯所とした。 薩摩藩の援助もあったが、新撰組との対立は深く、伊東は新撰組に謀殺され、さらに同志3名も斬られて、御陵衛士隊の活動は終わった。

さらに進むと右手に三面大黒天がある。 これは、秀吉が出世の坂を上っている最中に念仏寺として祭ったもの。 ここでは常にお香がたかれていて場所がわかりやすい。 また、じかに触れると夢が叶うと言う言い伝えもある。 顔が小さいのに対して、体が大きく形も面白いので、ぜひ触って見ると良い。

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B【京・洛市ねね】

三面大黒天の左隣にある 京・洛市ねねは、ねねゆかりの圓徳院境内の化粧御殿に隣接し、 ねねの道から、土塀をくぐって、ねねの小径の「あられこぼし」の路地を回遊しながらショッピングと散策を楽しめるホットな文化ゾーンである。 まず始めに、洛市ねねに入ってすぐ左側の店(1軒)

甘味どころ、宇治茶 都路里(つじり)
宇治茶の専門店祇園辻利が茶葉を販売するだけでなく、数々の効用と豊富な栄養素を持った日本緑茶を、 もっと気軽に楽しみながら飲んでもらえないものかと考え、オープンしたのが茶寮 都路里。  メニューは全て、この店が素材を吟味したものを心をこめて手作りしているとのこと。 お茶に対するこだわりと、甘味をおさえた味。 抹茶やほうじ茶、玄米茶のパフェなどが人気。 三面 大黒天の庭が見える東屋席で、四季の移り変わりを楽しみながら、 日常から少し離れてつじり高台寺店で一服されてはいかがだろう。

次に、都路里(つじり)を出て左へ行く。
左に上っていく階段を上がり、2階へ。

高台寺「掌美術館」
京・洛市ねねの2階にある美術館。太閤秀吉の菩提を弔うために正室・北政所ねねが建立した高台寺やその関連各寺院が所蔵する、 ねねの生活を彩ったさまざまな蒔絵の調度品や絵画、その他美術工芸品を間近で楽しむことができる。

羽柴
その昔、秀吉が戦の折に考案したという「高台寺所蔵宝物の陣中弁当」をもとに、 時代考証を踏まえた献立を織り交ぜアレンジした陣中弁当をはじめ、京料理、自家製生ゆばなど、京の味を四季ともどもに心ゆくまで堪能できる。 秀吉の陣中弁当 3,200円 秀吉が考案したという陣中弁当をアレンジ。400年前の資料をもとに鰯・玄米・麦・豆みそ・胡麻豆腐等栄養バランスも抜群。 戦国時代を勇敢に生き抜いた秀吉や武将達の遥かな夢とともに味わうのも良い。 ねねのゆば膳 1,800円 羽柴自家製の風味豊かな京生ゆばが使用されている。 京情緒とともにゆっくりと楽しみたい。

先ほど上がった階段を降りて来て、 階段の向こう、石畳の左側の店(4軒)

1.小物 空空
この店には、和紙、筆、手彫りのはんこなど、さまざまな小物が並べられている。 小さな物、手作りの物に興味のある方にお勧め。

2.和風小物・ふろしき・ハンカチ  小裂庵(こぎれあん)
小裂庵は、「小さな布の彩々」をキャッチフレーズにハンカチ・風呂敷・巾着袋・お香・和雑貨等を取りそろえている。  はんなりとした京情緒漂う店内は、高台寺蒔絵の黒をイメージした包装デザインをキャラクターとして、数寄屋風の小粋なショップ。  うさぎの刺繍がかわいい小物類、天然の香料を使用して、色に香りに四季を移したお香、手作りの技をいかした手絞りハンカチ等、 日本の伝統的な素材・かたち・色柄・手作りの創作雑貨を多種多彩に取りそろえた、楽しく和みのあるショップ。

3.お坊さんグッズ 倒変木
倒変木(とうへんぼく)は、高台寺のお坊さん達が日常使っているお坊さんグッズ作務衣、頭陀袋やお坊さんキャラクター商品、 ボールペン、根付等を中心におき営業している。運が良ければ和尚さんに会えるかも。 亀田紬作務衣 機能的で動きやすい、カラフルな作務衣 販売価格17,850円(税込)

4.お箸の店 はしっこ
京・洛市ねねの店舗のはしっこにある、お箸専門店「はしっこ」。 若狭、輪島、津軽塗箸。京都の竹箸。吉野杉の30センチの長い鍋用割箸。 自分に合った長さをさがせるサイズ箸。携帯箸。僧堂で使用されている太い箸。 お箸の持ちにくい人の為の箸等、二百種類以上の箸を取り揃えている。 価格は、チープギフトとして人気の四百円から千円ラインを中心に各種ある。 他にベトナム、中国のものもある。  また、京都の伝統工芸品である、清水焼の茶碗、箸置きも数多くある。  お土産にはお箸のデザインのかわいい袋でお祝いやお返しには、用途に合わせたラッピングをしてくれる。 ジャズの流れる「はしっこ」に一度立ち寄られては!!

そして、足元の感触がおもしろいあられこぼしの道にそって行くと、 先ほどの4軒と背中合わせに3軒がある。

1.夢コーヒー
コーヒーとココアのブレンドにホイップがのった夢コーヒーはこの店オリジナル(800円) 生クリームのまろやかな口あたり、ほのかに残るココアの風味を楽しむのも良い。 高台寺蒔絵をデザインした花筏のカップでどうぞ。 ごいっしょにソフトクリーム添えショートケーキ(800円)もおすすめ。

2.オリジナルボックスかもがわ
 ガイドブックから和尚さんの法話まで京都にちなんだ本が並ぶ出版社サロン。 サロンでは小スペースながら年中、展覧会が開催され、著者の講演なども企画され京の文化情報の発信基地、ふれあいの場となっている。

3.京のおかし 高台寺「まちか」
「ねねの小径」の路地の部分にあって、京の老舗菓子が洛東エリアで手に入る。 また、可愛い和雑貨も楽しめる店。 ここにしかない高台寺麸せんは、黒蜜と柚蜜をかけてほどよい甘さのオリジナル麸焼せんべい。 3組袋入り250円、箱入り850円から。地方発送OK。

ねねの道の方へ出ようとすると、あぶない階段がある。 この階段の右側は高さ50センチほどの段差になっている。 ここを降りたところに4軒の店がある。 店は ねねの道の土塀に沿った通路に並んでいる。

1.まほうや
芳しい香りの香水とお香。香水「ねね」オーディコロン(5ml)1000円はお試しサイズ、おみやげに手頃。 様々な素材、その素材を愛する作者の創り出す眺めて、装って、美しいアクセサリー。 伝えられた伝統の技が創り出すいまの生活を彩る清水焼。  幸福なひと時を醸し出す商品を提案する店。

2.和紙230
一風変わった手作りのお店。 文具品から照明まで、和紙のグッズがおかれている 230とは、この店のご主人の名前「ふみお」さんからとったもの。

3.高台寺・京都洛齊
京の伝統工芸「京人形」の香りただよう風雅で優雅な店。 人形造りの感性を生かしたオリジナル商品には、節句人形・季節飾り・屏風をはじめとして、 帯や和装バック・茶道具などがあり、残り裂を使った一点物の製品もある。

4.京のお漬物
東山「八百伊」(やおい)高台寺店 上質の利尻昆布を使い、昔ながらの製法で作る千枚漬け650円は、かぶら本来の甘みを生かしたあっさり味。 名物は刻みたくあんに青じそ、ごま、醤油を混ぜた懐石たくあん400円。

トイレ情報
楽市ねねに入って右へ進む。石畳があってなかなか風情を感じる。暖簾をくぐりぬけた先にトイレはあるけれど、 女性用はともかく男性用は、普段イメージする物とは違ってとても危険なので、よほど切羽詰まった時以外は使わない方が良い。 建物の中、「はしっこ」を回り込んだ先と、2階にとてもきれいで使い心地の良いトイレがある。

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C【高台寺】

高台寺
京・洛市ねねを堪能して土塀を出るとねねの道にもどる。 その道を渡ると、目の前に自然の石を組み合わせた階段がのびている。 ねねのほうむられた高台寺へは、ここをのぼって行く。 寺の入り口は、石段をのぼり切って左側に進んだところ。 石談の下の左側に高台寺と横書きされた石碑があり、夜になるとライトアップされる。 石段は道から入ったところと、のぼり切ったところに溝があるので、 注意したい。

時間は9時から16時30分。12月から3月は16時まで。 料金は 500円。 高校生は 300円。 車椅子では竜馬道の手前の駐車場へ行く道を使う。

この寺は臨済宗建仁寺派の鷲峰山高台寺。 豊臣秀吉の正妻、北政所、ねねが秀吉の菩提を弔うために慶長10年(1605)に開創された寺。 造営に際しては、徳川家康の多大な財政援助があり、寺は壮麗をきわめたといわれる。 江戸時代たびたびの火災にあっておおくのものは焼失しているが、 現在残っているのは開山堂・表門・観月台・霊屋(おたまや)・傘亭、時雨亭等である。

霊屋は重要文化財に指定されている。  秀吉とねねをまつってある 霊屋には、高台寺蒔絵で彩られた二人の木像が仲良く安置されている。 ねねの像の下には、土葬という形でねねが埋葬されていて、 そういう意味で、ここは、ねねの墓にもなっている。

少し登ると利休の意匠による茶室で、土間の渡廊でつながれている傘亭と時雨亭も見ものだ。 この建物は伏見城から移築されていて、いまは、重要文化財に指定された桃山時代のもの。

開山堂は桃山時代のもので、重要文化財になっている。 ここには開山の三江紹益禅師をまつっているが、元は持仏堂として使われていた。 礼堂内部の中央は天井に極彩色で四季の草花図が描かれている。

開山堂前の庭園の池は、臥龍池(がりゅうち)と呼ばれ、西の池の偃月池(えんげつち)とあわせて中心として構成されている。 この庭園は小堀遠州の作ともいわれている。 偃月池には秀吉が愛した観月台を配して、 北に亀島を、南の岬に鶴島を配している。

春は方丈の庭にしだれ桜と、秋には萩がきれいな寺。 春と紅葉のシーズンには境内がライトアップされる。 それにこの付近の紅葉は色も良くて、雰囲気を盛り上げてくれる。

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D【円徳院から一念坂】

円徳院
高台寺を出て石段を降りて、 次に円徳院へ行くのに、ねねの道を少し斜め左に渡る。 ここはもと高台寺の塔頭だった。  円徳院の奥に桃山様式の庭がある。 その北庭という名前の庭は国の名勝指定である。 大きな石が巧みに配置されていて、それは迫力のあるものだ。 ねねが77歳で亡くなるまでの19年間をすごしたと伝えられ、 ねねはここから高台寺へ参ることを日課としていたと言われている。 この圓徳院は、その後ねねの兄、木下家の菩提寺となっている。

石塀小路
優しくてつやっぽい、はんなりした風情がある小道。 通り抜けるのには、5分もかからない小路なのだが、 美しい石塀と石畳の道を楽しむことができる。 このあたりはお茶屋や料理旅館、高級料亭が多く並んでいて、 しっとりと落着いた穴場となっている。 最近ではテレビの撮影などにもよく使われている。 両方の入口の真ん中には車止めのポールがある。

ちょっと寄り道をして、親子丼を食べに行く。 ねねの道から石塀小路を抜けて、 出たところを右に30メートル行くと昼ごろには行列ができる「ひさご」と言う店がある。 メニューは他にもあるが、是非、親子丼を食べてみて欲しい。並んだだけの価値はある。 開店は11時30分。

トイレ情報
石塀小路からねねの道に出ると、向かいに高台寺公園がある。 そのまん前に階段が11段ある。 上りきったところを右に30メートル行くと、 数年前に表彰されたというトイレがある。 障害者用のトイレも設備されている。 清水寺に行くのなら、トイレはここで済ませておこう。

石塀小路からねねの道の石畳へ戻って右に曲がって行くと 竜馬道までの右手に、普茶料理の老舗・一休庵がある。 入り口は、赤い塗りの門。 高さ170センチ、幅120センチほどの、アーチ型の門を入っていく。 少し離れて見ると、門の上に掲げられたしゃもじに、 「日本最初 普茶1休庵」とある。 門の両側に、陶製の置物がどっしりと置かれていて、 老舗の趣を増している。 ランチタイムが2時まで、3980円はお勧めだ。

石塀小路の前のねねの道はのぼり坂になっている。 すぐに左上がりの坂道に交差する、それが竜馬道だ。 ここは5叉路で、少しややこしい交差点になっている。 右手に行くと、小さな公園の向こうに高台寺の山門がある。 また、左の手前側の道を昇ると高台寺の駐車場へと続く。 左のむこう側の竜馬道がメインの道だが、 今回はまっすぐに渡って一念坂に行く。

一念坂
ねねの道から竜馬道との交差点をまっすぐに渡ると、木の門がある。 右手に日本画の大家、竹内栖鳳邸跡の石碑が立っている。 以前は非公開だったが、 最近レストランと結婚式場に整備されて、入れるようになった。

散策として、竹内栖鳳邸跡の前から左へと続く細い石畳の道を歩いていくことにする。 この石畳の道を一念坂と呼んでいる。 なにやら秘密のこみちめいた雰囲気をただよわせているが、 この道が整備されたのは1992年(平成4年)の事。 一念坂の名前もその時ついたものだ。 一念坂という名はやはり三年坂、二年坂からの連想だと思われる。

単純に「年」とはしないで、念じるの「念」としたことに命名の苦心が感じられる。 一念坂を坂と呼ぶにはあまりにも平坦な道だが、 京都らしい風情のある道になっている。 一念坂を通り抜けて、 交差点で右に曲がったところが二年坂の入口だ。 「京乃坂みち一念坂」と書いた石碑が立っている。

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E【二寧坂】

順路
一念坂から二年坂に入った右側すぐに京人形の松本がある。 そのとなりは竹細工の亀山。 間口が2件ほどの店構えは、新しい雰囲気だが、創業80年。 入り口の右手には耳かきが、左側には、竹とんぼなどのおもちゃが並べられている。 竹とんぼには2種類あって、ひとつは軸と羽が固定されている物、もうひとつは、羽だけを飛ばすもので、 3種類の羽がセットになっている。 店の中の左手には、箸が並び、中ほどには、とんぼ・かえるのムーブメントなど、子供向けのおもちゃがつってある。

ご主人のお話では、5年前までは1200円ぐらいだった物が今では1980円にまで上がっているそうだ。 また、店の右側にある茶せんを初めとする茶道具も、中国製品に押されて国内産の物は2千円もするとのこと。 ただ、長く使うのなら型崩れしない国内産が良いとのこと。 中国産の竹は、1年じゅう切り出すために、虫がつきやすいのに対して、 国内産の竹は、11月から2月にかけて切り出されるので、良い物が取れるそうだ。 ご主人の耐応がとても気持ちよく、親切な店である。

その隣は陶器の富貴屋がある。
もう1軒隣は雑貨の釜座。

向かいに渡った東側の一番手前にあるのが いちせん。 入り口の段差に少し注意すれば、店の中は広々としていて気分が良い。 また店の人がてきぱきと動いてさわやかである。 メニューも豊富で、目移りしてしまうほどだ。 ここ「いちせん」は、主に京風の素材を使ったラーメンやカレーライスなどをそろえている。 また、卯の花のコロッケは最高にうまい。 しかしここでは水を紹介する。 「ミツルギノ水」と言って、高性能の浄水システムを使って、極限まで浄化した、 イオン化ミネラルウォーターを使っているとのこと。 スペースシャトルにも乗せられるほど、安全なもの。 使われている水がよければ料理も引き立つ。

次に香りに引かれて2軒先の 香りの専門店 二井三(にいみ)に寄ってほしい。 文字どおり香りを楽しむお店。 オリジナルなお香セットが売られている。(1365円) 人気商品は「和み」、「ほのか」、「静か」の3種類がセットになったもの。 「和み」ほこらかな水の香り 「ほのか」花の香り 「静か」静かな草原の香り 突き当りには線香が並べられている。 麝香とバニラをブレンドした物など、さまざまな種類がある。 お香立ては、お地蔵さんの形をしている。

もう2軒 先に行くと手焼きせんべいとソフトクリームの 石畳 がある。 ここの 特に醤油がよくしみこんだ われおかき の しみしみ は絶品である。価格は600円。 ソフトクリームも一味違う。 主なメニューとして、抹茶ソフト、バニラソフト、トッピングチョコソフト、栗とかぼちゃのソフト、その他フロート各種。 中でも栗とかぼちゃのソフトは、平日70個、土日は150個と言う限定販売。 その人気はアメリカにも伝わっている。 かぼちゃと栗をペーストにしてラム酒で仕上げてある。パンプキンスープを冷やしたような味わい。 抹茶は、濃い味わい。 栗かぼちゃのソフト400円。

また向かいに渡って 藍染と陶器の店 白馬をのぞいてみよう。 二年坂西側の中ほどにある。 店先にある畳二帖ほどの台の上には、藍染の袋、小物、藍色に染められた茶碗などが並べられている。 店の中ほどには、手あぶりの火鉢、古美術品などが共に並べられている。

同じ並びに、もう1件の竹細工店の神田竹細工店がある。 2年坂の西側で、ほぼ中ほどになる。 3代目のご主人は神田ともひこさん。 2件ほどの間口の入り口前には、数多くの耳かきが置かれている。 左側には、竹で作られた縦笛(300円)横笛(250円)水鉄砲(250円)などが並べられている。 店の中には、高級な品物がショーケースに入って陳列されている。ここでも箸や茶せんが人気商品である。 その並びには陶器店や旅館がある。 その先に竹久夢二の寓居跡がある。

その隣が 「お土産品丹波黒」。 入り口に向かって左側にはキンツバ、右側には下駄が売られている。 下駄は、鼻緒がちりめんで華やか。 桐の木の手触りも良く、1200円から4500円まで。 手で触れて見ていると、「どうぞ中へ」と明るく招き入れてくれる。 店の中は、竹久夢二をコンセプトにした品が並ぶ。 500円のハンカチから、20万円を超える版画のレプリカまでさまざま。 女性向けの雰囲気で満ち溢れている。

二年坂の石段をあがると 夢二が通ったという かさぎ屋。 お薦めは、定番のおはぎ、お汁粉。 京都の女子高校生お気に入りのスポット。

石段をおりて向かいに渡って少し戻ると 梅一会がある。 京の煮物どころだ。 味は砂糖を控えめにしてつくられている。 ネットでも注文ができるお店だ。

京都の二年坂に来て、悩みを聞いてほしいのなら、 梅いちえ の右隣の占いに寄ってみるのも。

右に数軒いくと 京美堂 がある。 この店は、2年坂東側の中ほどにある。 入り口が狭く、通路もひとつで奥が行き止まりなので、歩くのに注意がいる。 古美術品が並べられ、見ている分には楽しいけれど、買い求めるにはかなりの勇気がいりそうだ。

東側の石段の手前に二葉がある。 お店の中はうどん、どんぶりものがある。 表ではおいしそうな団子を売る声が聞こえる。 歩きながら食べている観光客もいる。

その隣がかわいい土人形の二寧堂。 大きいのから小さいのまで土人形が並べてある。 おみやげに 一つ買って帰るのに手ごろ。

石段を登ると我楽苦多(がらくた)という喫茶と食事どころになっている。 その横に石碑があって、 そこには 二年坂 と彫ってある。 石畳の階段を登りきって左に行くと三年坂。

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F【産寧坂】

二年坂の階段を登りきったドン突きに、湯豆腐の 奥丹がある。 高さ2メートルぐらいの板塀の上に、さらに土塀が築かれている。 突き当たりで、左上がりになった石畳の八坂通に交差する。 石畳を右にさがって行くと、五重の塔で有名な八坂堂や庚申堂に行くこともできる。 そこはまた時間を作って来よう。 これから左に折れて、ゆるやかに右にカーブした石畳の上り坂の産寧坂に入る。 この八坂通は、人通りとともに車も多く通るので注意して歩こう。

産寧坂
産寧坂は東山界隈で最も歴史が古く、京都の最初の名所案内記である『京童』(1658年)や『洛陽名所集』(1659年)にも登場する。 清水坂の途中へと続く坂道で、折れ曲がった石畳と石段が続き、 両側に京都らしい町屋や数寄屋風の土産物屋などが建ち並ぶ。 この坂は、数字で三年と書いて「三年坂」とも呼ばれている。

名前の由来は様々に伝わっている。 もと清水寺山門の南にあった、安産にご利益がある子安観音への参詣道にあたっていたためとか、 三年坂とも書くのは、坂上田村麻呂が大同3年(808)にこの道を開いたためという説、 さらに、清水寺にお参りして願いがかなったので再びお参りするという意味から、「再念坂」と呼んだもの、 諸説いろいろあるが、今もって結論が出ていないのは、どれもおぼろげだからなのかもしれない。

産寧坂付近は、八坂神社・法観寺・清水寺などの門前町として発展した所で、 町家に、住宅・社寺が混在して、京都の典型的な歴史的風致を形成している。 この一角は人気があり、四季を通じて昼間は参詣者、修学旅行生、観光客でにぎわっており、人通りが絶えることはない。 最近は外国からの観光客も増えていて、さまざまな国の言葉が飛び交っている。 薄暮から夜更けにかけては、坂の上から石畳の通りを見おろすと、店先からもれるほの明かりで映えた美しい風景になる。 この一帯の産寧坂から二年坂、高台寺門前にいたる南北600メートル、 面積で約5.3へクタールは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。

店舗案内
お茶漬け「阿古屋(あこや)茶屋」
入り口は二年坂の階段を上りきる少し手前にある。 お茶漬け食べ放題の「お茶漬けバイキング」は、20種類以上の漬物や佃煮の中から好きな物を選べる。 季節のご飯はもちろん、白いご飯、おかゆも用意されている。 京都へやって来て、「お茶漬けどうどす?」と言われたら、決して喜んではいけないなどと言う話もあるけれど、 ここではそうした心配は要らない。心行くまでお楽しみあれ! ちなみに「お茶漬けバイキング」は1200円。

陶芸体験のできる「嘉祥窯(かじょうがま)」
「嘉祥窯」は、清水で3代にわたって茶道具や器などを作っている窯元。 ここでは、約20分ほどで陶芸の体験ができる。 湯飲みまたはカップコースが1500円、茶碗コースが2000円、おおざら、または鉢コースが3000円。 焼き上がりの色は7種類の中から選べる。 さらに、焼きあがった作品は、7日から10日で自宅へ贈ってもくれる。 予約は要らないので、気軽に世界で一つだけのオリジナル食器を作ってみよう。

清水焼の店「六々堂」
嘉祥窯の隣に、箸おきや湯呑みなどの小物を売っている清水焼の店がある。 お薦めは、箸おきのセットで、今ならクリスマスにちなんだ形の物がかわいい。 サンタクロース、ベル、リース、ツリー、星の五つのセットで3500円。 日本らしいものをお好みのかたには、羽子板ややっこだこ、もみじなどの形の物もある。 商品を見ていると、お店の人が親切にお薦めの品などを教えてくれる。 そうして季節に合ったものを選ぶのも楽しい。

食事処「きょう坂」
おみやげものや漬物屋を通り過ぎ、少し歩くと、蕎麦を中心に食べられる和食の店がある。 うどんや蕎麦の単品なら500円から800円、セットメニューなら1000円から1500円。 しっかりと京料理を味わいたい人には、京好み蕎麦セットがお薦め。 1580円で、手作り惣菜、月見とろろ蕎麦、ご飯、塩昆布、野菜のてんぷら、薬味がついてくる。

和菓子の店「清閑院」
店の前にある高めの階段を1段上がり、砂利を敷き詰めた溝を越えて、小さな階段を2段上がると、そこが店の入り口だ。 豆腐を使ったデザートや胡麻せんべい、くずきりなど、いろいろな種類の和菓子が広い店の中に並んでいる。 京豆腐に似せた豆乳を使った和風デザート730円など、ここでしか買えない商品も多い。 また、いちょうやもみじをかたどったお菓子はお土産にぴったりだ。

雑貨「忘我亭」
清閑院の奥のドアから出て、渡り廊下を通っていくと、雑貨の店がある。 着物地で作った様々な大きさのバッグやポーチが取り揃えられている。 バッグなら、2500円から5000円ぐらいで選べる。 着物を着る時だけでなく、普段の通勤、通学にも使えるデザインの物もある。 お手玉もあって、猫や兎の形の物が500円から1000円ぐらいで買える。 高級感のあるものも手ごろな値段で買える。 また、喫茶コーナーもあって、ピザやパスタが食べられるほか、京野菜を使った料理も味わえる。

湯どうふ 奥丹
少し坂道を下る方向で向かい側に戻って、二年坂の階段を上がった所から続く塀に沿って進むと、奥丹の入り口がある。 門から一歩入ると、四季折々の風情をゆっくり眺めてくつろげる。 奥丹が、360年前に初めて湯豆腐を世に出した。 豆腐は、原料の大豆と水に天然のニガリを混ぜたものである。 この店の昔豆腐は、滋賀県の農家が無農薬で栽培した高品質の大豆を使用し、 比良山麓から湧き出る水で製造したもので、少し固めで独特の風味をもっている。 ここのご主人は豆の専門家で、一般には公開していないが、豆の資料館を中に作られているそうだ。 運がよければ、いろいろと親切に豆について教えてもらえるかも知れない。 メインの湯豆腐は、ほかに胡麻豆腐、とろろ汁、木の芽田楽、精進揚げ、御飯、香の物がついて一人3000円だが、 豆腐を「昔豆腐」にすると一人4000円になる。

奥丹の隣が び和んカラス堂になる。 入り口を入っていくと、店の左の壁には石鹸などの日曜小物が並べてあり、 コーヒーセットや花瓶などの温もりあふれる多種多様なガラス細工製品も、所狭しと置かれている。 正面の奥にはとんぼ玉などのガラス小物が置いてあって、 その色とりどりのとんぼ玉とアクセサリーパーツを組み合わせて、自分だけのオリジナルのアクセサリーを作ることができる。 ここの店はガラス製品が置いてあるのに、名前をカラスと言う。

隣にあるのが倫敦館で、 このお店は左側に入り口がある。 入った左の壁側にはシルクのスカーフが置いてあり、値段は1050円からで、大きなサイズの物もある。 スカーフ以外の帽子、ブラウス、婦人服は、みなコットンで作られている。 これらは、糸染めから、織りまで手仕事で作られていて、色合いは少し落ち着いたものが多い。 婦人服は9200円からそろえてある。

公家芋本舗
八坂通を歩いてくると、今までのぼり坂だった石畳が少しくだりに変わる。 その辺りで、男の人がむかしのお公家さんのような口調で話しかけてくるので、 どんな説明をしているか聞いてみてほしい。 この店の名前は公家芋だが、芋ではなく菓子を売っている。 サツマイモを原料にしてごま味をきかせたものだ。 きんつば のような形をして、中身が芋でできていて、1個からでも売ってくれる。 あつあつを食べながら歩いていくのもよい。 ここで向かいに渡って行く。

トイレ情報
公家芋の店から向かいに渡って、 トイレに行くには、ふた通りの方法がある。 雑貨「忘我亭」を過ぎて少し行くと、坂口と書いてある路地がある。 そのせまい路地は10メートルぐらいだが、お香のにおいが充満していて、異次元の世界を思わせる。 その路地を突き当った左にトイレがある。 そこは青龍苑の中にある公衆トイレだが、少しせまい。 青龍苑から行くには、入り口から10メートルほど進み、左に曲がる。 途中には飛び石があり、それが途切れた少し先の左にある。 飛び石はつまづきやすく、注意が必要だ。 飛び石を通って、青龍苑のお庭とお店に出て行ける。

青龍苑(せいりゅうえん)
日本庭園の中に茶屋や滝が作られており、料亭・喫茶店・老舗など11店舗がある。

化粧品雑貨美商品「よーじや」
青龍苑の中でもひときわ込み合う店。 いつもと言ってよいほど、修学旅行生でごったがえしているから注意がいる。 全国的に有名なあぶらとりがみは、400円程度で買える。

八ツ橋「井筒八ツ橋本舗」
青龍苑の中にあって、文化二年創業という歴史のある店。 六段の調べや輪舌(りんぜつ)で有名な八ツ橋検校に由来する。 小焼きせんべいを琴の形にして茶店で売り出したところ、大評判になったのが始まり。 試食もできるので、いろいろ食べて、気にいった物を買って帰ることができる。 今なら、新撰組をモチーフにした物、秋限定の柿の八ツ橋もある。 ひと缶1000円程度。 そこから少し戻って向かいに渡る。

青龍苑を少し戻り、向かいに渡ると、丸山人形がある。 店の中にある物のうち、さまざまな清水焼の土鈴には触ってもよいが、 土でできた京人形は触らないようにと、奥から声をかけられた。 指紋がついて売り物にならなくなってしまうからだと言う。 その代わり、土鈴ではいろいろな音色が楽しめる。 気にいった音色を見つけて是非お土産にすると良い。 手ごろでかわいいものも多い。

菓子型清水が隣にあった。 その店の前に小さな陶器が置いてあったので、 それは箸置きかと思って聞くと、お干菓子の型だった。 価格は小250円。 もともとは京菓子の型を作っている店だが、店内にゼリーの型もあった。 ゼリー用は360円。 京都でもここだけしか作っていないのだと言う。 ほかに、箸置きも置いてあった。 店の反対側には雑貨が種類多く置いてあり、 その中で、つげの櫛にかわいい柄が彫ってあって、それがちりめんのケースに入っているものに興味をひかれた。 そのほかに財布などもある。 和紙箸が置いてあったので、和紙で作ってあったらどう使うのかと思い聞いてみた。 すると、箸に裂いた和紙がきれいに貼り付けてあるのをコーティングしてあるので、普通に使えるとのこと。 もっと探せばおもしろいものが出てきそうな店だ。

ここからこの並びは食べるところが続く。 すぐ隣に黒豆茶庵北尾清水店がある。 この黒豆茶庵北尾は、新丹波黒を使った黒豆専門店で、 黒豆御膳は納豆の天ぷら、黒豆ごはん、味噌汁にいたるまで黒豆づくしだ。 デザートにわらび餅がついて大満足。 価格は1500円。 黒豆デザートは、客自らが石臼を回して、きなこを作るのがおもしろい。

次のお店、文の助茶屋清水店では店先で抹茶ときなこの蕨もちが試食できた。 ここは、明治時代の落語家 桂文之助 のゆかりの店で、 この名前にひかれて訪れる人も多い。 昔は高台寺前の京・洛市ねねの場所にあった。

西尾老舗が隣にある ここは、「八ツ橋」発祥の店で、 店頭販売のほか、うどん・甘味を店内で食べられる。 小喫茶といった趣。 店頭販売の「八ツ橋」は、試食ができる。 清水坂にもお店がある。

角桑
「八ツ橋」を始めとしたいわゆる京都の土産物屋。 奥に入っていくと京都限定キティーグッズは品揃え豊富。 ハンカチ、手ぬぐい、キティストラップ、キーホルダーなどちょっとしたおみやげがそろっている。 若者向けな店内の雰囲気で修学旅行の女子学生でいつもいっぱい。 女子高生の声に圧倒されそう。 京都の、京都たるゆえん。キティラーなら、ぜひ寄って行くべき店。

清水道と交差する四辻がある。 ここを右に下がって行くと東山通りの清水道バス停に出る。 一方、左に向かって坂を上っていくと護国神社に行く道で、ここも車が多く通る。 少し行くと左手に大きなコーヒーミルの置いてある喫茶店がある。 その前を通っていくと、坂口の茅葺の門がある。 1.5メートルの高さの茅葺の屋根を実際に触れることはできるが門は通れない。 そこから上り坂を行くと大きく左に道が曲がっている。 このカーブの手前右側に屋根がくっついていそうな家が2軒ある。 手前の家が山村美沙の家で門の中にランの鉢が置いてある。 その先の家が西村京太郎の家。 産寧坂と交差する道まで引き返す。

交差点を超えて右側の2軒目にあるのが、「三年庵」というおせんべいやさん。 ここは、店の奥で手焼きしているおせんべいやさん。 少し高いようだが味はお勧め。焼きたての味を是非お試しあれ!

隣の「谷口松韻堂」は湯呑み・茶碗の種類が豊富。 この産寧坂ではここと瓢箪屋さんだけに人が住んでいて、夜はほとんど人はいなくなる。 ともに、百数十年も続いたお店だ。

産寧坂の道は石畳のため、でこぼこしていて歩きにくい。 歩行者天国ではないから、車もよく通る。 少しくだりになった坂道を歩いて行くと、左右の道に交差する。 ここをとおって、「清水坂」へ行くまでに、奥行きのある40段くらいの急な石の階段になる。 その途中左側に店舗はあるが、入り口の段差が複雑なので注意がいる。 「清水坂」に向かって右側に瓢箪屋がある。

階段を上り始めた左手にあるのが漬物屋の「やました」。 普通の漬物のほかに、レンコンやセロリと言った変り種の物もある。お勧めは、セロリ。 隣の店舗へ行くときにも階段には注意しよう。ここも、漬物屋の「お茶のこ菜々(さいさい)」 その隣は、高級な「京べんとう」。 さらに進んで、「クラフトいわい」。 2階へと続く店内には、子猫の形をした香台や、パステルカラーの風呂敷などがあって、いかにも現代の京都のお土産やさんと言う感じ。

瓢箪屋
産寧坂の階段を1段上がると店の前の棚に招き猫が売られている。 その猫は電池で手招きする人形だ。700円。 もう二段上がって店に入るといろいろな招き猫が並んでいる。 140年前からひょうたんを売っているが、今は招き猫と同居している。 産寧坂で転ぶと3年以内に死ぬと言われているが、瓢箪を買って帰ると厄払いができる。 その瓢箪を売っているのがこの店だ。 店内にはいろいろな大きさの瓢箪がつるしてあったり並べてあったりする。 瓢箪は無病息災と言う意味がある。ここで見つけたのが木彫りの瓢箪で6個ついている。 価格は600円だが、むびょう息災(意味が解るかな?)

七味屋本舗
三年坂を上がりきった右角にある七味専門店。 この店はもと、清水寺の参拝客目当ての茶店だったが、江戸時代末期に七味屋を始め、 七味唐辛子の専門店として有名となった。 創業350年に及ぶという老舗。 ここの七味はからいだけではなく、美味しいと感じるから不思議だ。 香りも素晴らしく、一度味わうと他の七味は使えなくなる。 七味の他に山椒と一味も扱っている。 七味唐辛子こぶくろ250円から。 この店でのオススメはひとつが一辺2センチに満たないサイコロ型の七味入りチーズと山椒入りチーズだが、 いずれも単に珍味というネタではなくて、辛みよりは唐辛子本来、山椒本来の甘みを感じさせてくれる逸品だ。

経書堂(きょうかくどう)
産寧坂をのぼりきった清水坂に入る手前、七味屋本舗の反対側には、 経書堂が建っている。 産寧坂側にはベンチが並べてあるので、ここで休憩していこう。 聖徳太子の創建といわれ、太子16歳の時の姿をうつした像を本尊としている。 かつてはここで小石を集め、お経を一つの石に一文字ずつ書き、水を注いで死者の魂を弔ったといわれている。 経書堂の名前もそこから付けられたという。

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G【清水坂から清水寺】

産寧坂(さんねいざか)を上りきり、突き当たると、清水老舗小路がある。 京都の歴史ある店が集まっていて広い。 荷物が多いときはロッカーを借りることができる。  お店の人は親切で、トイレが借りやすい。  女子トイレは店の中にあって、行くまでに段差がいくつかある。そこに注意がいるが、中はとてもきれい。 清水寺に行くまでにあまり借りられるトイレがないので、ここですませておくのがよい。  男子トイレは同じ場所ではなく、中庭に出なければいけないので少し遠い。

さてこれから清水坂を通って清水寺にいく。 この坂道は観光シーズンになるとラッシュアワーのような混み方だ。 そのため自然に左側通行ができあがっている。 不思議なことに人の流れが坂道の真ん中で別れている。 そのためにかどうか、左にも右にも店を出しているところがある。

坂道をのぼりはじめたすぐ右に湯豆腐の順正(じゅんせい)がある。 ここの店ではないが、正月明けに本店で落語家の桂三枝の司会で 湯豆腐のはやぐい大会が毎年おこなわれる。 大会があるのは南禅寺の本店だ。 はやぐいに自信があったら来年は試してみては。

そこから人の流れに沿って少しのぼった左側に京小物や酒袋の商品を扱うこうらく堂がある。 この店のオリジナル製品のTシャツがおもしろい。 Tシャツは綿100%の生地である。 それに舞妓の絵を特殊染料で手描きし、 熱を加えて立体化させている。 それに手洗いもOKというのがうれしい。

すこしのぼったこちら側と向こう側に清水焼窯元の森陶器館がある。 ここは自家の窯で焼き上げた清水焼や京みやげを揃えている。 スタッフの指導で陶芸も体験できる。

ここらあたりはおみやげやさんが右にも左にもあって、若い人から若くない人まで試食の声をかけてくれる。 右側からは京都にしかない抹茶プリンの試食の声が。 人の流れを逆らって向かいに渡ると抹茶プリンの試食ができる。 行楽シーズンは無理をせず、安全が第一。 うまくたどりついたら梅こぶ茶も頂きましょう。

今度は左に「八ツ橋(やつはし)」の焼きたての試食がある。 お店の前にはこうばしい「八ツ橋」の焼けたにおいが漂っている。 焼きたての「八ツ橋」はやわらかくて熱いのでやけどには注意を。 もう一つ、今度はチョコレートの入った生八橋の試食だ。 少しのぼったあたりには京人形・清水焼・西陣織りの小物などを売っているお店が左右に並んでいる。

もう少しのぼった右側と、清水坂を上りきる4軒ほど手前の左側に、「錦古堂(きんこどう)」という扇子の専門店がある。 飾り用の扇子から普段使えるリーズナブルなものまで品揃えは豊富。 安いものでは500円くらいから売っている。 小さめでかわいいもの、大きくて豪華なもの。 ここで自分にぴったりの扇子を見つけてみてはどうだろう。

人の流れに逆らって右側に渡ると路地が見つかる。 ちょうど 宝徳寺(ほうとくじ)の向かいになる。 陶器の置物が置いてある路地をとおって奥に進んで行くと、緑が美しい庭園の中にお店がある。 そのお店は「朝日陶庵(あさひとうあん)」といって、趣味のお香、版画、スクリーン版画を初め  全国の陶器、漆器、繊維小物、竹製品などが並ぶクラフトショップになっている。

それにもう一つお店があって、古い土蔵を改造した『ビア&カフェ あさひ』は風変わりなポイントだが、 オリジナル地ビールの青龍麦酒やエスプレッソコーヒーが味わえる。

その路地を出て、右側をのぼっていくと はものや もある。 その向かいには産寧坂にもあった八ツ橋発祥の 西尾 もある。 その隣にあるのがおぼこで、つぶあんの入った生八ツ橋だけでなく、 生チョコレートのみを生八ツ橋でサンドした『八ツ橋ショコラ』が売られている。

その隣に行くと、もみぢやがある。 金箔職人が丁寧に作っているあぶらとり紙は、お肌にやさしく自然素材100%と声をかけてくれる。 レギュラータイプの他にメンズ用、アロエ配合、コラーゲン配合、絹たんぱく配合と数多く揃えている。 自分の肌に合わせて選べるのも楽しい。 ちりめんでできたかわいい専用ケースもそろっている。

試食で喉が渇いたら、のぼりきる手前左側のおみやげやさんで一服できる。 この店の中に入ると 将棋があって自由にお茶が飲める。 この店の向かいには京焼き・清水焼の高級品が置いてあるお店もある。 坂道をのぼりきると清水寺へ行く階段になる。

トイレ情報
 清水坂をのぼりきり、右に50メートルほど行くと右手に小さな公園があり、そこに公衆トイレがある。 トイレの前には点字の案内板もついている。

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H【店舗られつ】

ここでは、二寧坂(にねいざか)の東側にある店舗などを、北から南へと読み上げます。

ラーメン二寧坂(にねいざか)「いちせん」
京小物の「旭亭」
抹茶ソフト・手作りおかきの「石畳」
信楽焼の「一福(いちふく)」
香りの専門店の「二井三(にいみ)」
陶磁器の「夢良多(むらた)」(村田陶苑(とうえん)工房)
京佃煮どころの「梅一会(うめいちえ)」
占い全般の「京うらない」
御所人形の「島田耕園」
古美術の「京美堂」
めんどころの「二葉(ふたば)」
京小物の「二寧堂(にねいどう)」
喫茶の「我楽苦多(がらくた)」

次に、二寧坂(にねいざか)の西側にある店舗などを、北から南へと順に読み上げます。

京人形の「松本群鹿堂」
竹の店の「かめやま」
陶器・京小物の「富貴屋(ふうきや)」
染め衣料・雑貨の「釜座(かまんざ)」
手作りおかきの「杉谷たばこ店 三宝苑(さんぽうえん)」
和人形の「伴東山堂」
茶道具・漆小物の「瑞泉堂」
しん・古美術工芸品の「白馬」
創作干支人形の「宮下人形店」
竹細工の「神田竹細工店」
旅館の「たて山」
陶磁器の「村田陶苑(とうえん)工房」
みやげてんの「港屋・丹波黒」
甘味どころの「かさぎ屋」

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I【さくいん】

さくいん
二寧坂にある店舗を業種別にまとめてあります。
業種、店名、電話番号、営業時間、定休日、北から何軒目かがわかります。

みやげてん「港屋・丹波黒」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴー、ゴー、イチのゴー、ゴー、ゴー、ニ
営業時間:午前10時から午後5時半まで
無休
北からの位置順:西13

竹細工「神田竹細工店」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ロク、イチのナナ、ロク、ハチ、ロク
営業時間:午前9時から午後7時まで
無休
北からの位置順:西10

竹の店「亀山」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴー、ヨン、イチのレー、ハチ、ナナ、ヨン
営業時間:午前10時半から午後6時半まで
不定休
北からの位置順:西2

染め衣料・雑貨「釜座(かまんざ)」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴー、サン、イチのイチ、ナナ、イチ、キュウ
営業時間:午前11時から午後6時まで
水曜定休
北からの位置順:西4

京人形「松本群鹿堂」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ロク、イチのゴー、レー、レー、サン
営業時間:午前11時から午後5時まで
火曜定休
北からの位置順:西1

和人形「伴東山堂」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ロク、イチのナナ、ロク、ヨン、ナナ
営業時間:午前10時から午後6時まで
不定休
北からの位置順:西6

御所人形「島田耕園」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ロク、イチのナナ、ヨン、レー、ナナ
営業時間:午前10時から午後6時まで
火曜定休
北からの位置順:東9

創作干支人形「宮下人形店」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ロク、イチのレイ、ヨン、ニー、ナナ
営業時間:午前11時から午後3時半まで
無休
北からの位置順:西9

京小物「旭亭」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴー、ロク、イチのナナ、ナナ、ゴー、サン
営業時間:午前10時から午後6時まで
不定休
北からの位置順:東2

京小物「二寧堂」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ヨン、イチのヨン、レー、ゴー、イチ
営業時間:午前19時から午後5時まで
木曜定休
北からの位置順:東12

香りの専門店「二井三(にいみ)」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴー、ゴー、イチのニー、ニー、ロク、ゴー
営業時間:午前10時から午後6時まで
無休
北からの位置順:東5

陶器・京小物「富貴屋(ふうきや)」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴー、サン、ニのイチ、レー、サン、サン
営業時間:午前11時から午後6時まで
水曜定休
北からの位置順:西3

陶磁器「村田陶苑(とうえん)工房」
無休
北からの位置順:西12

陶磁器「夢良多(むらた)」(村田陶苑(とうえん)工房)
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ロク、イチのゴー、ゴー、ロク、キュウ
営業時間:午前10時から午後6時まで
無休
北からの位置順:東6

信楽焼「一福(いちふく)」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ロク、イチのゼロ、ハチ、ロク、ニー
営業時間:午前10時半から午後5時まで
不定休
北からの位置順:東4

茶道具・漆小物「瑞泉堂」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ロク、イチのロク、ナナ、ゴー、ヨン
営業時間:午前10時から午後7時まで
不定休
北からの位置順:西7

しん・古美術工芸品「白馬」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴー、ヨン、イチのサン、サン、ロク、サン
営業時間:午前10時から午後7時まで
火曜定休
北からの位置順:西8

古美術「京美堂(きょうびどう)」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ロク、イチのナナ、ヨン、ゴー、ナナ
営業時間:午前10時から午後6時まで
無休
北からの位置順:東10

その他
旅館「たて山」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴー、ロク、イチのナナ、レー、ニー、レー
北からの位置順:西11

占い全般「京うらない」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ナナ、イチ、ニのキュウ、レイ、イチ、ロク
営業時間:午前11時から午後5時まで
火曜定休
北からの位置順:東8

ここからは、おいしいものやさんのリストです。

手作りおかき「杉谷たばこ店 三宝苑(さんぽうえん)」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ロク、イチのロク、ロク、ロク、ハチ
営業時間:午前9時から午後6時まで
不定休
北からの位置順:西5

甘味処「かさぎ屋」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ロク、イチのキュウ、ゴ、ロク、ニ
営業時間:午前11時から午後6時まで
火曜定休、ただし祝日をのぞく
北からの位置順:西14

ラーメン二寧坂「いちせん」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、サン、ニのイチ、サン、ロク、ゴ
営業時間:午前10時から午後6時まで
無休
北からの位置順:東1

抹茶ソフト・手作りおかき「石畳」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ゴ、イチのサン、レイ、サン、イチ
営業時間:午前10時半から午後6時まで
火曜定休
北からの位置順:東3

京佃煮どころ「梅一会(うめいちえ)」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ニ、ゴのゴ、イチ、キュウ、イチ
営業時間:午前10時から午後5時まで
月曜定休
北からの位置順:東7

麺処「二葉(ふたば)」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ヨン、イチのサン、ハチ、ヨン、サン
営業時間:午前10時から午後5時まで
木曜定休
北からの位置順:東11

喫茶「我楽苦多(がらくた)」
電話:ゼロ、ナナ、ゴ、ゴ、ゴ、イチのサン、ゴ、ハチ、サン
営業時間:午前10時から午後8時まで
水曜定休
北からの位置順:東13

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