■報告 京都研究会2001を終えて 総合コーディネーター 新川達郎
■國領先生 ■北矢先生

 2001年11月30日から12月1日にかけて実施された「京都研究会2001」は,多くの参加者を得て,盛会のうちに幕を閉じることができました。今年の京都研究会は,午後いっぱいを使った充実した連続講演形式のセッションと懇親会,その後の翌朝にまで及ぶ少人数での「夜なべトーク」という,従来とは少し違った形式での研究会になりました。具体的には,無線ブロードバンドという新たな技術の可能性と時代を先取りするビジネスモデルの検討という大きな二つのテーマから、これからの地域や日本を考えることになりました。無線インターネットが従来のネットワーク社会を大きく変えて、本来の意味でのユニバーサルサービスを実現できそうなこと、しかしその一方では日本における制度的社会経済的な環境が,そうした新たな技術によるビジネスモデルの展開を制限している状況が明らかになりました。しかし優れた企業家と企業精神は,人々の自己実現という新たな社会性を持った事業を情報技術革新のもとに積極的に展開しようとしていることも同時に確認できたのです。文明史的に見た21世紀は転換期であると同時に新たなブレイクスルーを達成する時代だということが,この研究会で検証できたように思います。最後になりましたが,京都研究会2001の開催にあたり,共催をいただいたCANフォーラムの皆様,その他後援や協力をいただいた多くの方々に感謝を申し上げます。そして何よりも当日熱心に討議をいただいた講師各位や参加者各位に改めてお礼を申し上げます。
■会場風景
■夜なべトーク