「水が生み出した世界の伝統、山紫水明の地京都」

東には比叡・東山の峰々が続き、北には愛宕。 北山の連山が横たわる。 西の諸峰は保津川をはさんで嵯峨・嵐山の景観を生み、 南は緩やかにひらけて大阪平野に連なる。 そして、町なかを流れる川、加茂川、桂川、白川、堀川…・。 また豊富で質のよい地下水。 京の染物は長い伝統とめぐまれた水資源によって支えられてきた。

■友禅流し

色あざやかな、染物が川で水洗いされている風景は、 かつて京のまちのそこここい見られたものであった。
加茂川で、そしてもっと以前には堀川でも。
しかし、今ではもうこんな風景はみられない。
水の汚濁などが原因で町のなかの工場では屋内に人工の川を設けて水洗いする。
水は地下水が汲み上げられる。
1時間に約8トンという大量の水が勢いよく流れる中で 糊が流されると同時に余分な染料も洗い落とされて 友禅はここで染めあがりの美しい姿をあらわす。
京の水に洗われてさらに新しい輝きを増したかのように。
■衣コーススケジュール
11:00〜 衣チーム金剛能楽堂を出発
11:15〜 「京料理旅館まさごや」にて昼食
12:00〜 タクシーにて「元喜屋」へ移動
12:15〜 「元喜屋」にて屏風制作工程ビデオ観賞
藤原千彰さんによる『挿し友禅』実演見学
着物、屏風、染額等の完成品見学
13:30〜 「辻本」にて京友禅『水元』工程を見学
14:00〜 「山田黒」にて、京友禅『地染黒』工程を見学
14:45〜 「山田黒」を出発。京散策へ
15:00〜 解散集合場所「大西清右衛門美術館」へ到着予定

<元喜屋>
京都市中京区油小路通二条上ル TEL : 075-241-4156 FAX: 075-231-3067
戦前より創作京染製造元として、常に女性の夢づくりのお役に立てればとの思いで努力しております。 近年は高級京着物制作のノウハウを生かしインテリア商品なども手掛け、六曲大屏風四隻をブルネイ王国に納入し、京都三大祭染額を京都市と姉妹都市のフィレンツェ市に謹呈いたしました。
   
<辻本>
京都市中京区油小路通二条上ル薬屋591  TEL : 075-211-1751  FAX: 075-255-2531
 創業大正10年の伝統を持ち、京都市の中心に位置する。伝統産業に必要な風土と環境に恵まれ、且つ立地条件も室町問屋街に近く最適である。また業界第1位の規模と技術を保持し、京都の伝統産業を支えている。
   
<山田黒>
京都市中京区油小路通二条上ル590   TEL : 075-231-0068  FAX: 075-231-0768
 染色家にとって黒という色ほど複雑で難しい色はありません。知性、情念、雅趣、静寂など、多彩な言葉にたとえられる不思議な色です。山田黒ではこの黒に魅せられた職人たちが草木染めの伝統、黒染めの技法を今に伝える作品を創出しています。伝統の技と、匠の情熱が息づく奥深い黒の味わいを、お楽しみください。


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